老舗のグルメが揃ったエリア

神田がある千代田区は、昼の人口が夜の20倍になる東京23区の中で昼と夜間の人口の差が最も大きいエリアです。

神田には、明治大学や日本大学・中央大学など多くの大学と専門学校があることでも知られており、出版社や古書店などが数多くあります。

神田は、非常にたくさんの飲食店があります。学生が多いので価格もリーズナブルで、お腹いっぱい食べられるのが魅力です。

神田尾張屋本店は、大正12年創業の老舗のそば店です。ツルツルの喉越しと大きな海老天がこの店の名物で、長い間サラリーマンや学生たちのお腹を満たしてきました。

近江屋洋菓子店は季節の果物をふんだんに使用したパイやケーキが人気のお店です。神田の人たちから愛されて120年の歴史があるお店で、癖のない上品な味は定評があり、遠方から来店するスィーツファンもいます。

戦火を免れた文化遺産が残る街

職人や商人の町として栄えた歴史がある神田には、風格ある建物がビルの間にポツンポツンと建っています。

青果物問屋跡の松本家住宅主家は、江戸時代の商家の風情が残る和風建築として、重要文化財に指定されています。丸石ビルディングは昭和6年に建てられたオフィスビルです。

近代ロマネスク様式のライオンやフクロウの彫刻・繊細な装飾など、当時の栄華が偲ばれる貴重な建築物で、日本初の超高層ビルを設計した建築士によって設計されたものです。

神田明神も1300年もの間このエリアを見守ってきた神社です。江戸総鎮守として将軍から庶民に至るまでたくさんの人たちに崇拝されてきました。現在も年始に初詣をするビジネスマンが少なくありません。

古き良きものを訪ねて目と舌で味わうという言葉が良く似合う、どこか懐かしさが感じられる街です。

千代田区の観光協会では、神田の散策モデルコースが提案されているので、歴史遺産を見学すると神田が身近に感じられます。